社会適応障害は早期発見が要|スルーアウェイストレス

うつ病を併発する可能性

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社会適応障害は、精神疾患のなかでも比較的原因がハッキリしている疾患です。その他の精神疾患は原因が不明瞭で特定できなかったり、複合的な要因が絡まって発症していたりするところ、社会適応障害の場合は不安感や憂うつ気分の引き金となる出来事や人物が必ずあります。そのため、こういったストレス因子を排除することである程度の症状を改善することができますし、ストレス因子に焦点を合わせて認知行動療法を行うことでスムーズな治療が可能となります。
しかし、社会適応障害の症状が長続きしてしまうと、うつ病へと発展してしまう可能性があります。うつ病となると治療の難易度が上がってしまうので、社会適応障害のうちに治療してしまうことがとても大切です。

社会適応障害から発症することのあるうつ病は、複合的な原因が絡まって発症するものだと考えられています。一番確からしい原因は、神経伝達物質の一種であるセロトニンが不足していることだとされていますが、あくまで原因のひとつであり、その他さまざまな要因が重なって発症するというのが大方の見方となっています。
そのため、うつ病のきっかけとなるものはさまざまです。最も大きなものとしては、ストレスがうつ病の要因として知られています。会社などの人間関係から受けるストレス、多忙な仕事から受けるストレス、引越しや転職など環境の変化から受けるストレスなど、うつ病を誘発しうるストレスはさまざまにあり、人それぞれです。
病気からうつ病を併発することも多くあります。代表的なのは、社会適応障害を含む精神疾患です。社会適応障害、パニック障害などの精神疾患は、不安感やイライラ、憂うつ気分など、うつ病と似通った症状が多く現れます。さらに、これらの精神疾患の症状が長引いてストレスがどんどん蓄積されることで、うつ病へと発展してしまうのです。

うつ病を発症すると、投薬治療を中心として治療を進めていきます。社会適応障害の場合は特効薬がなく、投薬治療はあくまで症状を抑えるために行われるものでしたが、うつ病の場合は根本的に解決するために投薬治療が行われます。とはいってもうつ病にも特効薬があるわけではありません。抗うつ薬を使用して脳内のセロトニン量を増やしたり、向精神薬を使用して精神状態を安定させたりといったアプローチが主になります。

そして、うつ病を発症するとストレス因子の排除というのが難しくなるので、症状が軽いものでないのなら、自宅で療養することになります。社会適応障害からうつ病に発展した場合でも、社会適応障害のストレス因子であったものを排除してもうつ病の場合は抑うつ状態やイライラ、絶望感、または頭痛や肩こり、倦怠感などの身体症状が続きます。とはいえ、ストレス因子から遠ざけるという基本は社会適応障害と同じで、原因が職場にあるとわかっているのであれば、職場には決して近づかないことが治療のサポートにはなります。
このように、うつ病を発症すると社会適応障害であったときに有効だった治療が難しくなることがあるので、こういった精神疾患は早期に発見し、精神科や心療内科へ受診することが大切です。本人が気づかないこともあるので、異常が見られるようであれば周りの人が発見してあげるようにしましょう。